矯正治療
ORTHODONTIC美しい歯並びは、自分自身に自信を持つことができます。当院では、歯並びや噛みあわせでお悩みの方を全力でサポートしております。まずは口腔内の状態を確認してから丁寧にカウンセリングおこないます。
なお、矯正治療は、保険が使用できない自費診療となります。さらに、長期的な治療計画を立てる必要があります。
安心して治療を受けていただけるように、事前に綿密なカウンセリングを行い、ご納得していただいた上で治療を進めていきます。
小児の矯正治療
(乳歯列期と混合歯列期 小学生ぐらいまで)
一期治療といわれるもので、この時期においては将来重篤な不正咬合の原因となる悪い目をつまむ予防矯正治療や、既に不正咬合になっているが更に悪化しないよう簡便な装置で直して、出来れば永久歯に生え変わった時抜歯せずに直せるよう(二期治療)誘導しておくような抑制矯正治療を行います。
例えば指しゃぶりや嚥下するとき舌を歯の裏に突きだす舌癖は出っ歯の原因となるため習癖除去を行なったり(予防矯正)、乳歯の早期脱落では永久歯の萌出スペースの確保、顎の大きさに対し萌えてくる永久歯が大きい時は歯列の拡大、更に上下の前歯などが反対に噛んでいる時は早期に被蓋改善します。また悪い歯並びによる顎のずれも早期改善しないと成長により悪化してしまいます。必要なら受け口などの顎骨の成長コントロールも行います。(抑制矯正)。
これらのことは初めの検査診断(レントゲン写真、歯列模型、写真など)より治療順位を考え、後の仕上げの永久歯列での治療が少しでも有利になるよう一期治療してまいります。
成人の矯正治療
(永久歯列に萌え変わった中学生から50歳ぐらいまで)
二期治療といわれるもので仕上げの治療になります。不正咬合の程度より抜歯か非抜歯を決定しマルチブラケット装置などで治療していきます(本格矯正)。一期治療を受けて来なかった場合は、顎の成長が止まっているので、歯だけの補償で治療していきます。歯が動くのには力をかけてから3〜4週間かかるのでおよそ一ヶ月に一回通院していただき少しずつ治していきます。不正咬合の程度や歯の動き易さにも個人差がありますのでおおよそ2〜3年かかります。
また遺伝的な下顎前突の患者さんには下顎の成長が止まってから外科矯正を行うこともあります。綺麗に治った後もしばらく保定装置を使用していただき安定させます。治療後は定期健診にて後戻りや虫歯、歯周病のチエック、クリーニングを行い管理してまいります。
矯正治療開始のタイミングは?
適切な治療開始のタイミングも個々人により異なります。学校の検診で指摘されたり、ご自分で気になられた時は早めに相談するのが良いかと思います。
年齢的には5歳ぐらいから(3歳ぐらいから治療する方もいらっしゃいます)、成人では個人差がありますが50歳ぐらいまで治療される方が多いです。もちろん治療を行ったほうがメリットがある場合はその限りではありません。ちなみに当医院では小学生から大学生ぐらいの方が多いです。
治療法
3歳児からの受け口を治すムーシールドや、5歳ごろから小学生にかけての取り外しのできる入れ歯のような床矯正装置やブロック状の装置、歯列の裏側に太い針金を装着して歯列を拡大したり、歯の放出スペースを確保また歯を動かす固定装置、そして最終的に永久歯の表面に接着性レジンで接着するマルチブラケット装置などがあります。又、歯ではなく土台の顎の骨の成長をコントロールし受け口や出っ歯を治すチンキャップやヘッドギアなどの装置もあります。
小学生高学年から成人の方の仕上げの治療にはオーソドックスな歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな器具(金属製、プラスチック製、セラミック製審美的ブラケット)を接着し、そこにワイヤーを通して、その弾性力を利用して歯を動かす方法が一番精度高く、矯正歯科では一般的に用いられています。
その固定源にスクリュー状のインプラントを用いた治療も行われています。また歯の裏側にブラケットを付ける方法や透明なマウスピースを歯列にはめる方法(クリアライナー、非適応症あり)なども開発され、見栄えをさほど気にすること無く矯正治療を受けることができるようになりました。
治療期間
子供の場合(一期治療)は、歯の植わっている顎の成長や永久歯への萌え変わりを利用した治療、そしてその後の永久歯に萌え変わった仕上げの治療になります。この場合、成長を利用して顎の骨を広げたり、顎が後ろにあれば前に出したり、前にあれば成長を抑制したりと色々な治療ができ、仕上げの治療が有利になります。(本来なら抜歯になる症例も抜かずに治せることもあります。)
また悪いかみ合わせから起こる顎の変形や顎関節症の予防、治療ができることもあります。成人では、全て永久歯に萌え変わりあごの成長もほぼ無いので抜歯するかしないかを診断し、歯列の治療で顎の問題点を補償して審美的かつよく嚙めるように治療します。
二期治療もおおよそ1ケ月に1回程度で、治療期間は2~3年くらいです。(30~40回)(※子供の場合は仕上げの前の治療期間が個々人により異なりますのでその分の回数が更にかかります。)治療後は歯並びを安定させるため保定装置をご自宅でおおよそ1年使用していただきます。さぼると後戻りすることがあります。また定期健診にて歯並び以外にう蝕や歯周病のケアなどメインテナンスしてまいります。
治療費
矯正治療項目 | 料金(税別) |
---|---|
相談料 | 2千円 |
矯正料 | 60万円~ |
検査診断料 | 5万円 |
月々の処置料 | 5千円 |
お支払い方法や料金についてはご相談時にご説明ご提示いたします。その際わからないことやご不安なことはご遠慮なくお聞き下さい。
リスクと副作用
個人差がありますが装置を付けたときに違和感や痛みがある場合があります。その場合でも1週間ぐらいで落ち着きます。また治療を受けているうちに慣れてきてあまり感じなくなっていきます。
装置をつけると凸凹になり歯磨きがしづらくなるため虫歯になる可能性が高くなります。※当医院ではクリーニング、フッ素塗布、シーラントなどの予防処置を行ております。
歯の動きも個人差があるので治療期間に影響する場合があります。歯を動かすためのゴムの使用を指示通り使わないと治りが悪い事があります。また途中で来院しなくなると虫歯や、治療期間が長引いたり治しきれないことがあります。その他にも、稀に軽度の歯根吸収や癖による後戻りなどが起こることがあります。
矯正治療 Q&A
矯正治療について、患者様から様々なご質問・ご相談を頂きます。Q&Aとして掲載させて頂いておりますので、ぜひご覧ください。お気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。